無料NASを構築 - TonidoへiPhoneでアクセス
Gigazineさんで紹介されていたTonidoを試してみました。私がやりたかったことは、
- 自宅のPCに入っている写真、音楽、動画を外出先で鑑賞したい。
- 写真などのファイルを知人と共有したい。
いずれも一般的なNASで可能になることであり、もしくは自力でサーバーを立てることで可能になるものです。サーバー構築は面倒そうなのでPogoplugが簡単そう、と考えていたのですが、Tonidoは余っているパソコンを活用してNASを組めるということで、眠っていたUbuntu 11.10 入りのeeepc 4Gにインストールし、iPhoneで使用できるかどうか試してみました。
・Gigazineで紹介されていたようにインストールは簡単です。ubuntu版でもまったく同じ手順でした。
・ログインしタスクバーのアイコンから”起動”を選択するとWebブラウザーが立ち上がりこんな画面になります。共有ファイルの選択など全ての設定はこのページから行います。
・このTonido、有料版とフリー版がありますがフリー版でも外部ストレージが使えます。ためしにUSBメモリを接続し共有してみました。Linuxを使ったことがある方なら解説不要ですがMy computerから"/"→"media"を選択す るとリムーバブルメディアにアクセスできます。
・初期設定ではOSの設定ファイルなどPC内のファイル全てが共有されているので共有ファイルの場所を制限しましょう。青いメニューバーから"Tools"→"Settings"→"Misc" から"Add allowed folders"を選択し、共有したいフォルダーの場所を選択します。次に"Enable access to only selected Folders"のチェックボックスを選択することでそのフォルダーだけを共有する設定にできます。
・ファイルをシェアするには左ナビゲーションバーのMy Shared Filesをクリックします。"Share Files"をクリックしファイルを設定すると以下のような表示が出てきます。ファイルのシェアが完了します。以下画面の下に表示される(この画面では見えませんが(汗)URLを教えてあげることで、Tonidoを使用していないユーザーがTonidoがインストールされているPCにアクセスし、このファイルをダウンロードできるようになります。"Permissions"で指定したTonidoユーザーのみアクセスができるようにしたり"Edit"でファイルの公開期限を設けることが可能です。
・ここからは上記で用意したeeepc Ubuntu TonidoシステムにiPhoneで接続したときのレビューです。iPhoneでアクセスするにはアプリをインストールします。設定項目はGigazineさんのAndroidの設定とほぼ同じです。フォルダーを選択すると以下のようにファイル一覧が見れます。
・音楽ファイルをクリックすると"Music"タブになり音楽が再生されます。Tonidoがバックグラウンドで生きていれば再生し続けます。便利。
・気に入ったファイルは先ほどのファイル一覧からファイル名でLtoRスライドさせ"Download Files"をクリックすると、オフラインで再生できるようになります。これは写真、動画全てのファイルで同じです。"Downloads"タブ内にファイルが蓄積されていきます。"Share this file"はファイルをシェアするリンクを作成、"Add to favourites…" はiPhoneですぐアクセスできるようそのファイルのショートカットを"Favorites"タブ内に作成します。このFavoritesは別のPCからTonidoにアクセスした場合も同期されます。
・オフラインコンテンツは"Downloads"タブに蓄積されていきます。
ファイルの種類はiPhoneで再生できるものならPDF、JPEG、何でも再生できます。再生できないものはGoodReaderへインポートも可能。動画もiPhoneで再生できるH.264-mp4が可能でした。スマートフォンすごい。
以上、TonidoはUbuntu上でもまったく問題なく iPhoneと連携しメディアサーバーとして動作してくれました。これから大活躍してくれそうです。PCが余っている人にはNASのハードウェアを購入するよりTonidoが断然オススメです。Ubuntu上にインストールするならOSだって無料なのですから。
